子育てメディア

本のある毎日が、子どもの感性を育てる。「夢咲くら館」と「児童図書館」が創り出す、豊かな子育てライフ

「今日は雨かぁ。どこに行こうか」。休日の朝、窓の外を見ながらそんな会話をするご家庭は多いのではないでしょうか。子どもがのびのび過ごせて、親もホッと一息つけて、できれば心も育つ――そんな“ちょうどいい居場所”を探して、スマホで「子連れ おでかけ」と検索した経験、ありませんか?

実はその答えのひとつが、ユーカリが丘では“すぐ近く”にいくつもあります。それが「図書館」です。

「SUUMO住みたい街ランキング2026」の【街の魅力】において、千葉県佐倉市にあるユーカリが丘は「魅力的な図書館施設がある」部門で堂々の首都圏第7位に選ばれました。その背景にあるのが、2023年に佐倉市新町に誕生した佐倉図書館等新町活性化複合施設「夢咲くら館」と、街なかで子どもたちに親しまれる「児童図書館(北志津児童センター図書室)」をはじめとする充実した図書館の存在があります。

今回は子育てメディア編集部が、「夢咲くら館」の館長を務める齊藤雅一さんと、子育て交流センター副所長で保育士の山﨑保美さんを訪ね、本と子育てが自然につながる、この街ならではの読書環境をのぞいてきました。

なぜ「魅力的な図書館施設がある」首都圏7位?日常の中で本と出会える環境

そもそも、なぜユーカリが丘周辺の図書館はこれほど高く評価されたのでしょう。その理由は、ひとつの立派な建物があるから、ではありません。街じゅうに、本と出会える場所が点在しているからなのです。

ユーカリが丘の周辺には、子どもたちに親しまれる「児童図書館」をはじめ、約12万冊を擁する「夢咲くら館」、さらに市内最大級・約30万冊の蔵書を誇る「志津図書館」など、複数の図書館が点在しています。

「市内では本館3館、地域館3館の運営に加え、図書館のない地域には移動図書館車を巡回させるなど、市内全域で図書館サービスをお届けしています」と齊藤館長。

身近にいくつもの図書館があって、子どもの年齢や、その日の気分に合わせて選べる。この“層の厚さ”こそが、首都圏7位という評価につながっているのではないでしょうか。なかでも子育て世代にとって心強いのは、毎日の生活圏にある「児童図書館」と、親子でゆったり過ごせる大きな拠点「夢咲くら館」が、しっかり役割を分け合っていること。さっそく、それぞれの魅力をのぞいてみましょう。

まずは暮らしのそばで。街なかの「児童図書館」

最初にご紹介したいのが、山万ユーカリが丘線「公園」駅から徒歩3分の「北志津児童センター図書室(児童図書館)」。志津コミュニティセンターの中にある北志津児童センターに併設されたこの図書館は、学童保育に通う子どもたちを中心に、地域の小学生に広く親しまれている読書スポットです。

ここの魅力は、なんといってもそのアットホームさ。靴を脱いで床にぺたんと座り、好きな本を広げてのびのび読める――まるでおうちのリビングのような空間で、子どもたちが思い思いに本の世界へ入っていきます。「図書館は静かにしなきゃ」と肩に力を入れなくていいから、小さなお子さんも気軽に通えるのがうれしいですよね。

さらに頼もしいのが、佐倉市立図書館と連携している点。読みたい本をオンラインで検索・予約して、この図書館で受け取ることもできるんです。わざわざ市の図書館まで足を運ばなくても、放課後や週末のふとした時間に、お目当ての一冊と出会える。「毎日の暮らしのなかに、本がある」。その当たり前のような環境こそ、実はとても贅沢なことなのかもしれません。

「本×子育て支援」が親の心にゆとりを生むサードプレイス「夢咲くら館」

街なかの「児童図書館」と並んで、ユーカリが丘の読書環境を支えているのが、2023年3月に開館した「夢咲くら館」です。佐倉城址からも近く、古くは城下町として賑わった歴史ある新町エリアの活性化プロジェクトの一環として誕生。「さわやかな・くつろげる・ランドマークとなる図書館」をコンセプトに、地下1階から地上2階までの広々とした空間に約12万冊の蔵書を誇ります。

街の図書館として利用するのはもちろん、子育て交流センターや郷土の歴史に触れられる「佐倉を学ぶフロア」など、全世代にとって憩いの場になる空間づくりにこだわっている場所。「図書館は静かに本を読む場所というイメージがありますが、ここはお食事をしたり、気兼ねなく会話を楽しめる場所が多いんです」と齊藤館長は笑顔で話してくれました。

実際に館内を見渡してみると、地域のシニアの方やお子様連れ、黙々と勉強する学生など、幅広い年齢層に利用されていることが分かります。

「地域と人がたゆまず交流できる場所。そんな側面も『夢咲くら館』の特徴です。1階のエントランスホールでは佐倉東高校の生徒さんたちが手作りスイーツの販売会を月1で行っていたり、定期的にコンサートなどの催し物も開催しています。夏の縁日イベントや地元の農産物などを集めたマルシェを駐車場で開くなど、この施設には地域の方々が気軽に集まれるコミュニティスペース的な役割もあるんです」(齊藤館長)。

保育士・臨床心理士・栄養士が寄り添うハートフルな子育て相談

子育て世代にとって、とりわけ心強いのが、図書館内に「子育て交流センター」が併設されている点です。地下1階の絵本・児童書コーナーのすぐ隣には、誰でも利用できる子育て相談室と託児室があります。ここからは子育て交流センター副所長であり保育士の山﨑保美さんにお話を伺いました。

「保育士による育児相談のほかに、臨床心理士の『こころの専門家相談室』、栄養士の『えいようの専門家相談室』も人気です。発育や発達のこと、ご家庭の悩みまで相談内容は多様化していて、とくに『こころの専門家相談室』は、すぐに予約が埋まってしまうほどニーズが高まっているんですよ」(山﨑さん)。

すぐ隣には託児室「つぼみルーム」があり、3歳未満のお子さんなら2時間無料で預けられます。「大切なことは、子育て世帯の方に気軽に図書館を利用していただくことです。お子さんを預けてゆっくり相談したり、相談のあとに1階のカフェでひと息ついたり。育児の忙しさから少し離れる時間をつくるだけでも、心のゆとりにつながりますからね」と山﨑さんは話してくれました。

預け先に悩みがちなパパ・ママにとって、これは本当にありがたい仕組みです。相談後には1階の「さくらカフェ」でひと休みしたり、近くへ買い物に出かけたりと、親御さんがリフレッシュできる時間を生み出しています。

「子どもが泣いても大丈夫」。親子の気持ちに寄り添う温かな空間設計

小さなお子さんを連れての図書館利用は、「子どもが泣いたら周りの迷惑になるのでは……」と気後れしてしまうママやパパも多いはずです。しかし、「夢咲くら館」では、親子が気負わずに心地よく過ごせる工夫が随所に施されているのです。

約2万5000冊をそろえる絵本・児童書コーナーは、ナチュラルカラーと曲線を生かした親しみやすいデザイン。大人が静かに読書するスペースと距離を離して配置している工夫がされています。「おはなしひろば」や「あそびのひろば」もあり、子連れでも気兼ねなくお喋りしながら絵本を楽しむことができるんです!

「他の図書館だと『子どもが泣いたら迷惑かな』とためらってしまう方も多いですよね。ここは大人が静かに読むスペースと離れていますし、保育士が常駐しているので、ぐずってもすぐに対応できます」(山﨑さん)。

「小鳥のさえずりを取り入れた環境音や、大きな窓から差し込む柔らかな陽光も心地よく、親子で“肩の力を抜いて”過ごせる工夫が、館内の随所に散りばめられています。まさに、小鳥のさえずりが聞こえる席で日向ぼっこしながら本を読むような、自然と心が和む図書館なんです」(齊藤館長)。

成長に合わせて図書館を使い分ける。豊かでみずみずしい感性を育む、贅沢な読書体験を

「夢咲くら館」と「北志津児童センター図書室」、そして市内最大の蔵書数を誇る「志津図書館」。ユーカリが丘周辺エリアには、役割の異なる複数の図書館が点在しています。

幼少期から本と慣れ親しむ文化が根付いたこの街に暮らす、子育て世代にとってどんな意味を持つのでしょうか。齊藤館長はこう話します。

「お子さんの成長のそばに、常に本がある環境を提供することが私たちの重要な役割です。まずはご家族で夢咲くら館へ。親子でたくさんの絵本や体験に触れてほしいですね。ひとりで本が読める年齢になったら、暮らしのそばにある児童図書館へ。さらに成長したら、約30万冊を誇る志津図書館へ。こんなふうに、成長や目的に合わせて段階的に使い分けられるのが、このまちならではの読書体験の魅力なんです」。

さらに、日頃から本に触れることは、子どもの心の成長にもつながると齊藤館長は語ります。「たくさんの本に触れることで、さまざまなことに興味や関心を持ち、自ら考え、新しいことにも挑戦する力を育んでほしい。そして将来なりたい自分を思い描き、その目標に向かって努力し続けられる大人へと成長してくれたら――。そんな願いを込めています」。

最後に夢咲くら館のご利用者の方にも聞いてみました!

10代女性・高校生

たくさんの机が用意されていて、自習するのに最適な場所です。土日は友だちと一緒に勉強しに来て、1階のホールでランチをしたり。とくに今は中間テストの期間なので、長時間ここで過ごせるから助かってます。

20代女性・大学生

こちらには専門書が多いので、大学で学んでいる分野の知識を蓄えるためにたまに利用します。自習スペースが多くて使い勝手も良いですし、今日みたいなちょっと時間があるときは雑誌を読みに来たりしています。

30代女性・主婦

うちの子たちがこちらの保育士さんと仲良しで、遊んでもらうためによく連れてきます。2時間無料の託児室もありますから、見てもらっている間に家のことをしたり仕事をしたり。場所もすごく綺麗だし、安心して預けられるのは魅力です。

豊かな読書体験を通じて、身の回りのさまざまなことに興味と関心が湧くようになり、同時に自ら考える力を養って、学びを深めながら知的好奇心を育む。そうやって目標に向けて努力し続けられる大人へと成長していく…。

「魅力的な図書館施設がある」首都圏第7位という評価は、単に施設が新しいから、蔵書が多いからという理由だけではありません。本を通じて親の心にゆとりをもたらし、地域全体で子どもたちの成長を温かく見守る「人の温もり」と「シームレスな支援の仕組み」があるからこそ。

本のある場所が、すぐ近くに、いくつもある。子どもの「読みたい」がすぐに叶うこの環境は、ユーカリが丘で家族と暮らす豊かさそのものなのかもしれませんね。

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【施設情報】

夢咲くら館(佐倉図書館等新町活性化複合施設)

住所:千葉県佐倉市新町40-1

TEL:043-485-0106

開館時間:9:00~20:00(佐倉図書館・佐倉を学ぶフロア)/9:00~17:00(佐倉市子育て交流センター)/10:00~17:00(さくらカフェ)

休館日:月曜、第1火曜、年末年始(12月28日~1月4日)、特別整理期間

北志津児童センター図書室

住所:千葉県佐倉市井野794-1(北志津児童センター内)

TEL:043-487-6788

開館時間:9:00~17:00

休館日:月曜、第1火曜、祝日、年末年始(12月28日~1月4日)、特別整理期間

佐倉市の図書館の情報はこちらからご覧ください。
https://www.library.city.sakura.lg.jp/index.html

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